見立て

お茶の道具において
「見立て」という言葉をよく使います

簡単にいいますと
本来、ある用途のために作られた物を違うものとして使用する事です

実際に、ガラスのジュエリーBOXを茶器にしてみたり
漁師が使っている魚籠(びく)を花入れにしたり
ただの海外のつぼを茶壺にして立派な茶道具として使うという発想です

利休はその見立ての天才だったと言われています
目利きだった故の技とも言えます

元々、備わっていなかったそのものに別の息を吹きかけて一層輝いて見せ
又、価値を見出させるのです

魚籠の中に竹筒を入れて花入れになっている「桂川籠」(かつらがわかご)

人も、それぞれに才能を発揮できる場所があるはず!
自分や他人の欠点だけを責めるのではなく、長所を認め、褒めていくと、やがて自他ともにその人の評価も上がり、違う一面で活躍し輝くかもしれません
(もちろん茶道具にはなれませんが・・・)
人間版「見立て」してみませんか?

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