中将 能面 やっと出来上がりました~

やっと、やっと出来ました!中将という能面です
一年半ぐらいかかったかもしれません
この中将は、平安時代の超イケメンの在原業平さんがモデルで、あの有名な源氏物語の光源氏とも言えます
業平の別称が「在五中将」(ざいごちゅうじょう)だったからだそうです

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上品な貴公子の面なので女性の要素が盛り込まれた能面です
この能面は源融が主役で潮汲みの話の「融」、業平が主役で桜見物の話の「小塩」、平忠度が主役の「忠度」などで使われます
能と言えば、能を大成させた「世阿弥」という方がいらっしゃいましたが、この方もとても美男子だったと言われます
世阿弥の美しさに魅了された三代将軍 足利義満が亡くなるまで世阿弥の後援者になった程です
どんな容姿だったのかなーと想像してしまいます
世阿弥が作った歌舞を主とする今で言うミュージカルは、650年前に作られたままの詞章で今日まで受け継がれている事に素晴らしい完成度を思わせます
それと同時に伝統を守り抜いた先人達の強靭な伝承能力も無形遺産に登録された所以であると思います
こんな素晴らしい日本文化を誇りに思います!みなさん、もっと能を観に行きましょう!
そして幽玄美を感じてみませんか?って能普及協会の様になっていますが(笑)
観にいくなら、やはり前もって予習をして、せめて物語のあらすじだけでも理解していかないと解りにくいと思います
最近は、能楽堂に行きますと現代用語に訳した読みやすい本が置いてあります
それを活用する事もいでしょうね
次は「小面」(こおもて)を彫る予定で楽しみです

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観世会館に行って参りました

京都の友人に誘われて京都の観世会館に能を観に行って参りました
能は、東京ではよく拝見しますが京都では初です
場所もよくわからず、とにかく言われた通りのバスに乗り言われた通りのバス停で降りました

年末近くなると京都では、タクシーが少なくてなかなか拾えないんですね~
ですから、急いでいる時はバスの方が早かったりするようです
特に雪が残っている状況だと車体が汚れるから出さないというタクシーもいるという噂も
地元の友人から伺いました(ほんとうかな(笑)
今回、とても愉しみにして行った理由があるんです
演目が「龍田」だったからなのです
「龍田」は数年前横浜能楽堂での発表会で初めて舞囃子を舞わせていただいた時
自分の謡を間違えてしまい、お囃子の先生や地謡の先生方に大変なご迷惑をお掛けしてしまった演目なのです
観世会館

もちろん、舞囃子を覚えていることもそうですがあの大失敗以来この演目を避けてしまっていたのです
日にち薬とは良く言ったもので、ようやく観ようという気持ちになり、さらに懐かしい気持ちまで出てきたのです(笑)
観世会館入口は、松濤の会館と比べて間口が狭くひっそりとしています
当日は、片山定期能の公演でした

能舞台は、大体どこも同じですが大きく違うのが、本舞台正面の板です(鏡板といいます)
ここには、松が描かれますが上から3つに枝分かれした松が7.5.3となっているのが
特徴です。この会館の鏡板の絵は堂本印象さんが描かれたものだそうです
素晴らしいですね!
舞台もとても感動して、やはりプロは違うなーと うなずいた私でした(あたりまえです・・・)
この後の移動にやはりタクシーがなかなか拾えず 無線タクシーの予約をしました
そうすると、なんと京都のタクシーは所定の場所のお迎えに来ると
そこから電話をくれるんですね!
東京は、そんなサービスはされた事がないのでびっくりしました!(ですよねー??)
タクシーは、思ったより早く着くとそこから送迎として料金が発生している事があるので
貧乏性な私が何度も何度も外に見に行っているのに反して落ち着いてでんと構えていた友人の行動を
後から納得した私なのでした(笑)

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講談を体験しました

みなさん、講談ってご存知ですか?
私は、知っているようで知らなかったんです
テレビでは、拝見した事がありましたが、じっくりと最初から最後まで
聞いたことがなかったのです
今回、人に誘われて行ってきました!すごい衝撃でした(笑)
荻窪駅から歩いて少しの杉並公会堂にて、講談の会が催されました
講談は、落語に似ていると思っていましたがいや、全然違うんですね
まず、落語にはない机があります
その机の前に座って軍記や政談をするのです
名物が、「そこに現れましたがなんとか。。」などどいって扇などを机にたたくんです
今回は、時期だからでしょうが忠臣蔵がテーマでした!私はこう見えて(どう見えているのか?)忠臣蔵の大ファンなので
とても、話に身を乗り出して興じてしまいました
なんと!これはおもしろい!なぜ、今までこの楽しみを知らなかったのか?と悔やむほど
それもそのはず、講談は一度は無くなりかけた伝統芸能だそうで
今の方々で復活させようとされているとの事です
この講談で驚くのが、女性の講談師が多く、中でも神田紅さんという方がトリでしたがとても迫力のある講談で
感激しました
今ある、立川文庫や講談社もこの講談本を発行したことから今に至るとの事
これも立派な日本独特の伝統芸能なのですから、是非もっと普及してほしいと願います

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リバーシブル茶会 阿佐ヶ谷神明宮にて

阿佐ヶ谷神明宮にて「リバーシブル茶会」をいたしました
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今回は、表千家の眞壁先生とのコラボレーションでテーマを「陰と陽」にしました
私の席が陰です
炉の時期ですが、席の関係で風炉の長板のお点前をいたしました
せっかくの開炉の月なので青竹を使って長板を竹屋さんに作っていただきました
そして、陰の席らしくお部屋を薄暗くして、席のところどころに行燈を置きました
ろうそくの火をそのまま見せるつもりでしたが、それは夜の席に使うものであり
日中の席(陽)には、陰である行燈が相応しとの事で火を隠しました
眞壁先生のお席では、笑い声が絶えなかったとの事(想像どおりでした)
急なお誘いでしたのに、大勢の方がおでましになってくださり感謝でした
生徒さん達も誘導係り、受付係り、お運び、お点前と使命感を持ってそれぞれに
活躍してくれました
<img class="aligncenter size-full wp-image-2321" src="https://kumiann.com/lib/wp-content/uploads/2014/12/2014-11-23-2014-11-23-001-004.jpg" alt="2014-11-23 2014-11-23 001 004" width="600" height="450" srcset="https://kumiann.com/lib/wp-content/uploads/2014/12/2014-11-23-2014-11-23-001-004 generic diflucan australia.jpg 600w, https://kumiann.com/lib/wp-content/uploads/2014/12/2014-11-23-2014-11-23-001-004-150×113.jpg 150w, https://kumiann.com/lib/wp-content/uploads/2014/12/2014-11-23-2014-11-23-001-004-240×180.jpg 240w” sizes=”(max-width: 600px) 100vw, 600px” />今回は、席中にずっといたのですが水屋も何も言わずともスムーズに運び
事故もなく、無事に終了いたしました
みなさんのお蔭です  本当にありがとうございました!
そして
実は、私はお茶会の2日前に急に高熱をだしてしまい、特訓をするはずだった方のお稽古ができませんでした
さらに、当日も微熱の中 なんとか最後まで持ちこたえられたのも生徒さんの励ましがあったからだと
思います
今回のリバーシブル茶会では、表千家、裏千家ともにもう一度茶道精神の原点に返って
流派を超えた茶会を目指しましたが、どこまでお客様や生徒さんに伝わったでしょうか
茶道は、型にはまっていたり格式が高くなったりとなかなか一般の方には受け入れられない遠い存在に
なって仕舞がちですが、そこをこのリバーシブル茶会で払拭できたらという期待も込めて
又、次回に向けて創意工夫を頑張ろうと思っています
茶道の裾野を広げたい そんな一心で

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母の介添えとして 京都家元

この度、母が家元より名誉師範というものをいただく事になりました
私はその介添えとして、授与式に出る事になりました
この日は、宗旦忌でした
とても感動した事がありました
授与式では、坐忘斎お家元が一人一人名前を呼ばれて授与される本人が前に行くのですが
名前が似ている方が二人いらっしゃっており 呼ばれた瞬間
同時に二人が返事をして起立し、前に出るというハプニングがあったのです
自分ではなかったと察した一人の方が、照れながら戻ったのですが
それをご存じである坐忘斎お家元は
その後、その方の順番の際に「たしかに、よく似たお名前でしたね」とやさしくフォローをされたのです
あの緊迫した雰囲気の中でのこのようなお家元の言葉は、とてもあたたかな空気をかもしだしました
私は、この時このお家元の元(かなり末端ですが)で従事してよかった!と心から思えました
授与式が終わって外に出ると鵬雲斎大宗匠からも暖かいお言葉をかけていただきました
その後、三席入りましたがいずれもとても素晴らしいお道具にとても楽しいお席ばかりで一日があっという間に終わりました
2014-11-19 2014-11-19 001 001            大宗匠と母と

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