七夕

この葉っぱ、梶の葉(かじのは)という植物です
生け花として七夕様をしてみました
この梶の葉は、京都の冷泉家で七夕の行事として行う乞巧奠(きっこうでん)という儀式に使われるものです
昔は、この葉っぱにこの様に唄を書いて愉しんだといわれています
とても特徴のある葉っぱなので、一度見ると忘れないのですが
とても良く似た葉っぱはあるのですが、なかなかほんものは見つからないんですよ

この梶の葉に昔の歌を書きました。

天の川遠き渡りにあらねども君が舟出は年にこそ待て    柿本人麻呂

意味は、天の川はそれほど遠い渡し場という訳ではないがあなたの船出は年に一度なので待っています

七夕に相応しいせつない歌ですね

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行列のできるラーメン屋さん くじら食堂

空海庵のすぐはす向かいには、行列のできるラーメン屋さんがあります
「くじら食堂」さんです
「七彩」というラーメン屋さんで修行をされた後、独立されて東小金井にお店を出したそうです
魚介スープは煮干し3種類と鯖節、宗田節、昆布で作っているそうです
麺が、この様に自家製で手もみの縮れ麺ですとても美味しいんです(写真は塩ラーメンです)
今年、府中の東京競馬場で「ラーメン優駿2016」というフェスティバルで有名ラーメン店が内馬場に出店していたんです
そこでしか食べられないメニュー「ローストビーフガーリックまぜそば」をだしていました
普通盛り800円、チョイ盛り1100円、全部増し1500円、勝ち盛り2000円。
よくラーメンの原価は、定価の30%といいますが、ここのラーメンはそれ以上な気がしています
私が、お稽古場を今の場所に作った時はエフエフというラーメン定食やさんでしたがしばらく空き屋になっていまいた。その後、くじら食堂さんはたしか2013年の秋頃にオープンされたと思います
私もその頃、お稽古を初めてからいろいろな事柄があり、一喜一憂している時に
ここのお店の勢いを通りがかりに見るたびに勇気を戴いたのを覚えています
なので、このお店には親近感を勝手に抱いております(笑)
後、3年程すると空海庵も含めこのラーメン屋さんも区画整理の為立ち退きとなります
東小金井駅前はドンドン進化を遂げており、嬉しい気もしますが日に日に立ち退きの日が迫ってくるのを寂しく思う今日、この頃。このくじら食堂さんも同じ気持ちでいるのではないでしょうか
これからも美味しいラーメンを提供してくださいね
私は、行列のない日を選んで時々戴きに上がります。これも近場の特権ですね

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一座建立ここにあり!

実は私、大阪にはご縁がなく、これまで行った事があまりないのです
今回、ご縁があり大阪に本店のある鶴屋八幡の二階で毎月行う月釜に行って参りました
様々な流派の方がお席をかけるんですね
今年は、裏千家のお席がないみたいですね
一席ですが、2000円ほどで気軽に行けるお茶会でした
武者小路千家さんのお席にここのところ続けて伺っているのですが、摩訶不思議な事があるんです
お席自体もとても素晴らしいのですがお席でその雰囲気にひたっていると。。。あれ?
水屋の声や物音がしない・・・
遠いのかな?物音一つしないので不思議に思っておりました
最後に水屋にご挨拶に伺うと、びっくりするぐらいお席に近いし狭かったりするんです
後日、それを話して伺うとなんと、こんな事でした
「水屋では、しゃべっちゃ駄目❌」なんだそうです
そうかどんなに、静かにしてください!と行っても話しているうちに段々忘れてボリュームが
上がるものです!いっそのこと水屋は「話しては駄目!」と決めてしまえばいいんだ!
それは、いいことを教わりました

IMG_0241大体のお茶会では、水屋の声が聞こえてきます
それは、お互いに慣れている事だと思うのですが、私が幼い頃
裏方の声がとても気になりました
ひどい時には、会話内容まで聞こえてくるんです
年金の話だとか、着物の話などバラエティーに富んでいます(笑)
気になり始めると気になるものです。次回のお茶会では「水屋ではしゃべらない」を徹底させよう!そう思いました
が。。。しかしですよ。ふと思いました
水屋でしゃべらないというのは
意思の疎通ができている、お茶席の流れがわかっている、お互いのチームワークを発揮する、心一つになってないとできない
あ!なんと!
一座建立ここにあり!水屋にでもこの精神が生きているんですね
初めて気づきました!

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春来たりて芽を吹く

日ごとに暖かくなっていく今日この頃、冬のあの凍てつく寒さから心身ともに解放されて
暖かい日差しに目を細めるそんな小春日和。
冬には感じられなかった土の香りや草花の芽吹きに心騒ぐのもこの季節
別れや出会い、新しい事が始まる節でもありますね
小学生の時、卒業生に歌を歌って送り出すという催しがありました
その時にうちのクラスの久保さんという女の子がユーミンの「卒業写真」という歌を出して来ました
何度も本番に備えて何度も歌ったので、2番まで完璧に今でも歌詞をおぼえているんです(笑)
「悲しい事があると、開く皮の表紙。。」という出だしです
当時は、歌詞の意味もわからず歌っていましたが、今聞くとなんとも切ない詩なんですね
その季節になるとそれぞれの淡い記憶が思い出され、懐かしい気持ちになりますね
この軸の言葉「春水四沢満」(しゅんすいしたくにみつ)は中国の陶淵明の「四時記」の中の一つです
春になってそれまでに凍っていた雪などが溶け出してたくさんの池(四沢)に満ちている
という、春の息吹を感じられる詩です
この「四詩記」は春夏秋冬の4つの詩からできております
夏は「夏雲多奇雲」秋は「秋月揚明輝」冬は「冬嶺秀弧松」季節を愛でながら人に教訓を与えるそれも禅語の魅力ですね

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炭手前 

茶道には、抹茶を点てるお点前の他に炭手前というものがあります
同じ様に「てまえ」と言いますが、お茶を点てる時は「点前」
炭を継ぐ時には「手前」と書くんです IMG_8278炭手前をなるべく苦手にならない様にみなさんができる様にしています
そもそも、炭手前は最初に3本の火のついた炭の周りに炭を継いでいく作法ですが
炉と風炉(冬と夏)では違ってきます
冬は、炭自体太く長いんですが、それに比べて夏は細いし短いものを使います
お茶のお点前と違って炭は、釜のお湯を沸かすためなのでその後長時間うまく湯加減を整えないといけないので
炭の角度、隙間によって空気の取り入れ方を考える事も必要になって来ます
そうなんです!これは、経験しかないんです
炭手前をした方にはその後のお湯の状態や数時間経ってからの炭の具合を釜を上げてみてもらっています
残念ながら、炭手前をしてすぐに帰ってしまった方には見せられないのが残念ですが。。。
自分の継いだ炭の行く末を見れば、それが経験となってわかっていくんですよね
たかが炭手前、されど炭手前。恐るべし奥の深さ(笑)

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