お茶室のそばでふきのとうを見つけました
思わず、「美味しそう!」とすでに天ぷら調理されたふきのとうが目に浮かびましたが
ちょっと待て!と私の僅かながら潜んでいる理性が動き出し
あんなに寒かった土の下でちゃんと芽を出す準備をしていたんだ!と思うと
急に愛おしくなり、手をかける事ができなくなりました
利休居士が藤原家隆の
「花をのみ待つらん人に山里の雪間の草の春を見せばや」という歌を愛していたのは
冬枯れの中、芽吹く強い命の尊さに「わび」を見たのではないでしょうか
自然の逞しさに人は時々心を打たれ、励まされる
それは、昔も今も変わらない様ですね