やっと。。
終わりました
11月7日 横浜能楽堂にて能の発表会が行われました
今回、先生との会話の行き違いで、出るつもりのない発表会にエントリーされていたのです
もちろん、そのつもりがなかった私はお稽古も休みがちでお茶会に備える日々でしたから
それはもう、青天の霹靂!
通常、発表会に出るならば、半年ほど前からそれに向けてお稽古をするのですが
今回は、たったのひと月!
もちろん、何度も先生に丁重にお断りを試みましたが
既に理事会の会計で計上されており、又さらに番組表も印刷に出してしまったとの事
しばらく眠れない日々が続きましたが 迷っている暇もなく。。覚悟を決めました
今迄も発表会は、身内を招待しない主義なので家族にも内緒で練習をすることに
「発表会に出る」なんて言いますと。前にこっそり見に来られた事があるのです
夜中に家族が寝静まった事を確認し、そーーっとお茶室へ
そこで、朝日が登る頃まで猛特訓の日々
私が舞わせていただいたのは「熊野」(ゆや)でした
「熊野」は、平宗盛のめかけである熊野という女性が故郷の老母が手紙で病である事を知り
暇をもらって見舞いに帰郷したいと願うが、宗盛は熊野への思いが強いため手元に置いているのです
さらに、気を紛らわそうと京の町に花見に連れ出すのですが
悲しむ熊野の気持ちを察して、帰郷を許すという内容です
発表会に出る時には演目に合わせて扇を作ってもらいます
今回は、金地桜亀甲秋草という扇を京都の本家十松屋福井さんにお願いしました
毎回、発表会にでますと思うのですが
舞台に立つ仕事は、かなりの精神修行が必要ですね
日々、修行ですがまだまだぬるい修行をしている事に気づいたこの度でございました
そして、能は難しい。。けれどもとても私にとって魅力的なものであります