2016年10月30日に、念願叶って表千家、武者小路千家、裏千家での三千家の合同茶会を開催出来ました。
場所も新宿御苑ということで、便が良く大勢のお客様にお越しいただき感謝の思いで一杯です。
利休さんの時代には特に流派が分かれておらず、利休の一服のお茶での喫茶去でした。
身分に囚われず、誰もが美味しいお茶を飲むことでよかったのです。
その利休茶道が原点の三千家でそれぞれの個性を大切にお客様に楽しんで頂こうという趣旨です。
空海庵では、裏千家特有の茶箱とお点前をさせていただきました。
他流の方に沢山のご質問があり、興味を持っていただいたようでした。


日本には四季があります
茶道は、四季を愛でます
寒い日には暖をとる様に暑い日は涼を得る様に目で見て耳で聞いて肌で感じます
元々備わった人間の本能を最大に使って楽しめます
先日、お茶仲間のお家にお邪魔しました
床の間には、「涼風」という軸がかかっていました
釣りかごの花入れに矢筈すすき、ききょうに半夏生。
夏の花々が涼しそうに生けられていました
風炉もきれいに灰形が切ってあり、藤灰が所々に撒いてあり白波の様に涼しげです!
お釜もカン付が巻貝になっていますね!
このようにお客さまに夏を楽しんでいただく様にたくさんのお道具から選んでここに設えます
この一つ一つの心遣いをお客さまが感じてそしてこれを感謝する事が大切です
一期一会という言葉がありますが、今この時この一瞬は二度と戻りません
この一瞬を大切にしていくことで未来が変わる筈です
そんな事を感じさせてくれるのが茶道ですね
素晴らしい仲間と素晴らしい時間を過ごしました
大徳寺そばの新大宮商店街では、毎年7月の終わりにお祭りがあります
お店のガレージを借りて立礼で抹茶をおもてなしする事になりました
和三盆と抹茶を出します
順番にお点前をしました!近くのお坊さんも一服のみに来て下さいました
それにしても、京都の夏は暑いです
結局、ご近所さんと身内で愉しんだ感じですがひと夏の思い出ができました!

この葉っぱ、梶の葉(かじのは)という植物です
生け花として七夕様をしてみました
この梶の葉は、京都の冷泉家で七夕の行事として行う乞巧奠(きっこうでん)という儀式に使われるものです
昔は、この葉っぱにこの様に唄を書いて愉しんだといわれています
とても特徴のある葉っぱなので、一度見ると忘れないのですが
とても良く似た葉っぱはあるのですが、なかなかほんものは見つからないんですよ
この梶の葉に昔の歌を書きました。
天の川遠き渡りにあらねども君が舟出は年にこそ待て 柿本人麻呂
意味は、天の川はそれほど遠い渡し場という訳ではないがあなたの船出は年に一度なので待っています
七夕に相応しいせつない歌ですね
