春来たりて芽を吹く

日ごとに暖かくなっていく今日この頃、冬のあの凍てつく寒さから心身ともに解放されて
暖かい日差しに目を細めるそんな小春日和。
冬には感じられなかった土の香りや草花の芽吹きに心騒ぐのもこの季節
別れや出会い、新しい事が始まる節でもありますね
小学生の時、卒業生に歌を歌って送り出すという催しがありました
その時にうちのクラスの久保さんという女の子がユーミンの「卒業写真」という歌を出して来ました
何度も本番に備えて何度も歌ったので、2番まで完璧に今でも歌詞をおぼえているんです(笑)
「悲しい事があると、開く皮の表紙。。」という出だしです
当時は、歌詞の意味もわからず歌っていましたが、今聞くとなんとも切ない詩なんですね
その季節になるとそれぞれの淡い記憶が思い出され、懐かしい気持ちになりますね
この軸の言葉「春水四沢満」(しゅんすいしたくにみつ)は中国の陶淵明の「四時記」の中の一つです
春になってそれまでに凍っていた雪などが溶け出してたくさんの池(四沢)に満ちている
という、春の息吹を感じられる詩です
この「四詩記」は春夏秋冬の4つの詩からできております
夏は「夏雲多奇雲」秋は「秋月揚明輝」冬は「冬嶺秀弧松」季節を愛でながら人に教訓を与えるそれも禅語の魅力ですね

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