炉開き

11月の「炉開き」は茶人のお正月と言われ
八十八夜につまれた新茶を旧暦の亥の日に祝って飲む行事をいたします。
亥の日は、陰陽五行の中の「水」となり、火に対するものなので
一年の火の用心を祈るためです
風炉から炉に変わる初日を「炉開き」といいます

炉開きには「三べ(さんべ)」
「織部(おりべ)」「伊部(いべ)」「瓢ふくべ」を使うといいと言いますが
これは、密教の曼荼羅(まんだら)で
仏部、蓮華部、金剛部と分かれ三部構成になっている事にちなんでいると言われています

昔の茶人は、今の様な冷却装置(冷蔵庫)がなかったので
1年間常温のまま使っていましたので
今月飲める新茶をとても楽しみにされていたにちがいありません
又、木造家屋での火の元にも大層気を配る。
「炉開き」の伝統を知ると、昔の茶人の思いが伝わってくるようです
※茶花 花=椿(西王母)→※本当はつぼみが望ましいです 枝=土佐水木

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