夏越の祓(なごしのはらえ)

6月30日は、「夏越」と言います。半年後の12月31日は「年越」ですよね

この日は、茅の輪をくぐって今年半年間の罪穢れを清め、残り半年の無病息災を祈ります。

茅の輪の由来は、日本の各地に昔から伝わる説話が元になっています。

昔、北海にいた男神が南海の女神に求婚するために竜宮城に向かいました。

途中で日が暮れ、一夜の宿を借りようと村を歩いていました。

巨丹将来(きょたんしょうらい)という裕福な家を訪ねた所「うちは貧乏なので」と嘘を付かれ

断られてしまいました。その後、巨丹将来の兄である貧しい蘇民将来(そみんしょうらい)の家を訪ねました。

蘇民将来は、泊めてあげて丁重におもてなしをしました。

8年後、男神はまた蘇民将来の家に泊まりました、その時に茅の輪を腰につけておきなさい

と蘇民将来に渡しました。その時、「私は須佐之男命である。今後世の中に疫病が流行れば、

お前たちは蘇民将来のの子孫だと言えば難を逃れられるようになると言って去って行きました。

その男神は、「牛頭天王」という神様だったのです。

蘇民将来と巨丹の物語は「備後風土記」や「参宮名所図絵」に残っておりそれにはスサノオノミコトが

蘇民将来の家に泊まったという事になっています

6月になると各地の神社に大きな茅の輪があり、人がその輪を八の字に回り、無病息災、疫病退散を願います。

今、まさに新型コロナの退散を願いたいところですね。

回る時に気をつけることがあります。

回る回数を数えてくれぐれも目が回らないようにしてしょうらい

これは、今年の6月に撮影された宮崎県日南市にある鵜戸神宮の茅の輪です

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