盆略点前 ぼんりゃくてまえ

はじめてのお茶の作法として
おじぎの仕方や歩き方、ふくさのさばき方など個々の作法を覚えた後、初めてできるお点前を
裏千家では「盆略点前」と言います

お盆に道具を乗せて持って行き、手軽にお客様にお茶を差し上げる事ができる点前です
手軽といっても、この点前には大事な基本が詰まっているので
丁寧に一つ一つ修得して いく事が大切です
利休の言葉に
「稽古とは一から習い十を知り、十よりかえる元のその一」があります
一から習い、やがて十に向かって修練するうちに元の一そのものの本質が見えてきたり
一を習っていた頃の初心を忘れてしまっている事や
十ができるという事で心におごりがでてしまう事も含めて戒める意味もあります
とても深~い言葉です 
この盆略点前を思う時、この言葉を思い出します
私の思う「一」を形にすると この盆略点前 なのかもしれません

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